1983-05-12 第98回国会 参議院 運輸委員会 第9号
要するに、運送貨物の価格に応じた一種の負担力主義でございますが、そういった形で百年来やってまいったわけでございますが、他の運輸機関の運賃制度等を考えますと、それではとても競争力がつかぬということで、昭和五十五年でございましたが、四月の運賃改定の際にこの従価等級制度、かつては十四等級ございましたが、五十五年当時は三等級になっておりましたけれども、これを全面的に廃止いたしまして、かわりまして、輸送の態様
要するに、運送貨物の価格に応じた一種の負担力主義でございますが、そういった形で百年来やってまいったわけでございますが、他の運輸機関の運賃制度等を考えますと、それではとても競争力がつかぬということで、昭和五十五年でございましたが、四月の運賃改定の際にこの従価等級制度、かつては十四等級ございましたが、五十五年当時は三等級になっておりましたけれども、これを全面的に廃止いたしまして、かわりまして、輸送の態様
したがって、昔から言うように負担力主義という言葉が出てきたのは、ある意味から言えばコストそのもので差別はつけられないから運賃額をまず決めておいて、それで乗るお客は負担力があるからこれくらいでいい、もっとお客がふえれば負担力があるからもっと上げていいという、こういうようなやり方がとられてきたわけです。
すなわち、負担力主義運賃であります。しかるに、最近は、金塊一トンを運びますにも、砂利一トンを運びますにも、運賃は同じであります。すなわち原価主義であります。そのために高級品の運賃が割り安になるし、生活必需物資が割り高になっております。諸外国の例を見ましても、アメリカ、西ドイツ、社会主義の国ソ連におきましても、現在負担力主義をとっておることは御存じのとおりです。
次の点は、トラック運賃につきましては、重量とそれから輸送キロ、これによって運賃を決めておるわけでございまして、御説のような、つまり負担力主義を加味すべきであるということでございますが、国鉄の場合は従来負担力主義を加味いたしてまいってきておりますが、これもだんだん等級の数を減してまいっておるような状況でございます。
そこで一つの例ですけれども、ソ連の例をとりますが、ソ連も西ドイツもアメリカもいま負担力主義ですから、そういう意味で申し上げますが、ソ連でマルクス・レーニン主義の教条主義で従価主義にやったと、ちょうど日本のようなことでやったところが赤字になってしまったと、そこで二回改正いたしまして、現在は負担力主義で、そして約五兆円売り上げがありまして、二兆円はもうけで、これがいま軍事費になっているという実績がありますよ
まあ私はそのほうの専門でないから、評論家などの意見を聞いてみまして質問するわけですが、いまとられつつある貨物運賃制度、いわゆる負担力主義というものが原価主義に転換しなければならないのではないか。
○説明員(原岡幸吉君) 貨物運賃の、何といいますか、等級を圧縮するといいますか、こういう方向についての考え方についてのお尋ねでございますが、鉄道貨物運賃、これは昔からいわゆる負担力主義と申しまして、負担力のあるものといいますか、物の価格の高いものから高い運賃を取る、そして負担力のないもの、すなわち価格の安いものからは低い運賃を取る、こういうことでやっておったわけでございますけれども、端的に申しまして
結論としては、澤さんがおっしゃるのは、営業トラックを全部規制して運賃管理までやる、もちろんその半面自家用トラックを極端に制限するわけですね、そして、それと国鉄とのシェフというものを確立して、相互の競合というものをなくして、そして、本来理想的な澤さんの理想とするところの負担力主義に戻すこと、そして原材料にもっと高い運賃をかけて、いわゆる適正な運賃を取れば、それで貨物の赤字がなくなると、こういう説なんです
○公述人(澤富彦君) その均一原価運賃をもう一度負担力主義に戻すということは、いわゆるトラックを含めて、その市場の独占を毎回やらなければならない、こういうことを申し上げるわけです。トラックのほうは、これはもうまぼろしの公共料金だとして、簡単に公共料金の取り締まりをおやめになったでしょう、当局は。
そこで、あなたの、たとえば負担力主義、貨物運賃のね。これはむしろ長い国鉄の歴史で、貨物運賃制度審議会なんかにおきましては、負担力主義を原価主義にむしろ直すべきだと、是正すべきだという声が非常に強い。機会を求めてはそれに直してきておったわけです。これも御承知のとおり。しかし、それはあなたは逆を言われる。やっぱり負担力主義に戻すべきだと言われる。
さっき岡野先生もおっしゃったように、私も同感でございますが、個別原価を計算する上ではたいへんめんどうなことがたくさん出てまいりますし、同時に個別原価を計算し得たとしても原価主義で運賃をきめるのか、それとも負担し得る負担力主義と申しますか、こういうようなことによって運賃をきめるかということで、たいへん問題が起こるわけでございます。
ただ、一言申し添えたいことは、今度の値上げには負担力主義が十分に加味されているとは思われませんので、今後改定の場合には、負担力の大小によって運賃の引き上げを考慮するということを要望して、私の陳述を終わりたいと思います。(拍手)
ただ、その場合、全く野方図に価格というものを、かってにきめられるかということになると、いま一般に学界等でいわれていますが、直接費だけは取るべきであるとか、あるいは限界原価的なものを取って、そのほかのものをほかの基本的なものにかぶせるとか、あるいは負担力主義、そういったようなものによって、たとえば私のほうで言いますと、速達とか、ある程度利用者のほうの利用価値、こちらのコストより利用価値によってそれを負担
そうすると、コスト主義によるのか、効用主義によるのか、負担力主義によるのか、こういうのを合わしてサービスに対する対価としてそれぞれ出す。公衆電気通信法第一条でいうところの合理的料金とは、これはあまねく、公平に提供するということなんだ、こういうようなことに読み取れる。
負担力主義あるいは応能主義といっておるけれども、これはつまり支払い能力に応じて格差をつける。さっき言ったスエーデンなりスイスなんていうところは、住宅用、事務用の区別はない。ところが、区別のある国がある。
そういう意味において、利用価値というか、負担力主義というものも表面に出ておったと思います。しかしながら、いまは市外通話の自動化が進みまして、自動局につきましては、全国が一つのネットワークと考えられる時代になりました。したがって、都市といなかのサービス上の格差というものは少なくなったと思います。
さらに運賃や何かの点につきましても、国鉄の貨物運賃というものは、負担力主義でもって値段の高いものに対しては運賃を上げる、安いものに対しては安い運賃でやる。船ではそういうことは全然考えていない。
したがいまして、最高最低の幅が二倍ちょっと以上と、かようなことになっておったのでありますけれども、まあこういう負担力主義を非常に強く採用いたしております等級制度では、競争状態が激しくなりました今日、値段が高く、しかも運賃の高い貸物はなかなか鉄道にまいらない、こういうようなことで、世界的にすべてこういう等級制度を廃止しますか、あるいは上下の幅を圧縮いたしております。
従来の一、二、三級の貨物でありますけれども、これは、先ほど申し上げましたように、値段が非常に高いわけでありまして、国鉄の現在の運賃が負担力主義でございますから、値段の高い荷物は高い運賃を取る、かように格づけをされております。したがいまして、自動車が発達いたしました今日、一、二級の貨物は原則的には鉄道に来ないわけであります。
○北村暢君 いま運賃が負担力主義からコスト主義に変わったわけですね。しかし、この負担力主義による割引、これがだんだんなくなっていく、国鉄はもうなくしたいと、こう言っているわね。したがって、特に多い通産、農林物資ですから、ここでその政策目的というものは私は変わってないと思う。したがって、それが国鉄の負担にならなければ、通産なり農林で当然これは考えなければならない。
○堀政府委員 貨物運賃の等級制度の改正につきまして、現在の等級制度は大企業あるいは独占企業に非常に有利なあり方になっているのではないかというような御意見かと思いますが、いままでの貨物等級は負担力主義と申しますか、いわゆる従価等級制度という考え方に立ってできておるわけであります。
従来の運賃負担力主義、いわゆる従価制からコスト主義にこれを切りかえていく、従量制になっていく、そうなったほうがいまより有利だなんという話がありますけれども、私はどうもそういう一つの抽象的なことばで、この場の問題を簡単に片づけるべく問題はあまりに大きいと思うのであります。
と申しますのは、昭和五年に鉄道運賃の等級がきまりますときの考え方が、いわゆる負担力主義ということでまいりましたのが、最近では、昭和三十五年でございましたか、改正をいたしますころに、徐々に輸送原価主義というのが入ってまいりまして、特殊な運賃等級の設定というのが困難な客観情勢が、運賃理論の上で出つつあるということでございまして、今後、運賃の改定の際に、飼料というものは畜産の主要な生産資材でございますので
たまたま昨年政府に設けられました国鉄基本問題懇談会というものがございまして、いろいろと国鉄の財政問題、ひいては運賃の問題につきまして、御議論をしていただきまして、意見書が出てまいったわけでございますが、貨物運賃の考え方につきましては、先ほど先生がおっしゃいましたことと若干方向が違うわけでございまして、従来は負担力主義と申しますか、その品物の値段の多寡によりまして、値段の高いものは運賃を高く取るというような
でありますから、これはいわゆる国鉄が今日総括原価方式でとる、あるいは負担力主義に基づくところの運賃制度をとっているということと改良計画と関係はありますが、これは別個の問題としてやはり論議すべきだと思うんですが、どうもたまたまこういう改良計画が出ますれば、当然金の問題が出ますので、運賃の値上げというか、調整についてどうしても先走って論議される。
すなわち、負担力主義による運賃設定によって公共負担を吸収する経営は限界に達し、さらに独占の立場を失った鉄道事業の本質は、大きく変化したことを認めざるを得ないのであります。
そこで、私はお伺いしたいのは、この貨物の負担力主義から原価主義に移行しつつありますが、今日の農林水産物資の、農林水産業の実態、これからいきましても、所得倍増計画によります今後の農林水産業の伸び、これと他の産業との、特に製造工業等の伸び率というものから比較いたしましても、農林水産関係は二・八%、それから製造工業においては二・三%、こういうことでございます。
○中田吉雄君 まあ、そういう点で負担力主義からコスト主義に変わった際の問題がはっきり出て、これは私は何らか補正するようなことを考えぬと、機械的なそういう適用はやはり非常に問題じゃないかと思うのですが、経済局長一体どうなんですか、まあ作物には三要素を適当にやらねばうまく増産できぬのですが、過燐酸石灰がまあ一割近くです。
七・八倍になっているのですが、これは生石灰なら、湿気を吸うと発火したりして問題もありますが、それから、まあ今度、負担力主義からコスト主義に変わったためかと思ってみると、依然として改定後も過燐酸石灰は高いの、です。何らこれが危険な度合いは、石灰窒素、硫安等と比較していささかもないと思うのですが、その辺はどうなんです。